第五回神明宵の市 開催終了のご挨拶

毎年神明宵の市を応援・お見守りいただき誠にありがとうございます。
本年度(令和三年度)の神明宵の市も開催から20日間が経過し、保健所、及び埼玉県新型コロナ対策センターへ連絡のうえ「神明宵の市を原因とした新型コロナの感染報告は無かった」との報告を受けましたので、ここに改めて閉幕のご挨拶をさせて頂きます。

例年と違う流れとなり、少し長くなりますがお読み頂けたら幸いです。

緊急事態宣言が発される中、開催する運びとなった本年度の祭事ですが実行委員一同大変悩んだ部分が大きかったことをこの場を借りて改めてご報告致します。

新型コロナ禍になる前の、賑わいを創出するために全力で使っていたエネルギーを今年は例年通りに使うことが出来ず、その思考・判断・苦悩・コスト増のすべては新型コロナ対策へと費やされました。

新型コロナウイルスが猛威を振るう中での開催におけるリスクは重く、また昨年新たに発生した未知のウイルスであることから、本当に正しい回答も存在しない中での判断や対策を迫られました。

開催した結果、反新型コロナ・反政府の考えを持つ人々の後ろ盾になってしまわないかといった部分も大きな悩みでもありました。

今回の開催にあたり私達が考えていたことは、
新型コロナウイルスは存在し、政府の判断を加味して生活していかなければならないもので、なによりもクラスター及び顔の見える友人達を苦しめる結末を迎えてはいけない事が最重要課題でした。

終わって2週間以上経過しなければ分からない部分もあり
仮にクラスターが起きなかったとしても、それが正解ではなく、
クラスターの定義に当てはまらなかったとしても、宵の市をきっかけに罹患者を生んでしまったらその意義を考えなければならないと思っていました。

その上で、今年開催する意義とはどういったものだったのか。
神明社様との話し合い進めていく中と実行委員の皆で話し合う中で、少しずつ育てていった感覚でもあります。

新型コロナ禍により様々な思想が生まれはじめ、人々が分断されていくような感覚もありました。
仮に来年・再来年以降も疫病が蔓延している時代はまだ終わらないとした中で、孤立・不安・疑心といった後ろ向きな感情がふくれあがり、分断が進み、人々の温かさを忘れていくことがどれだけ地域を蝕んでいくことかを考え、それもまた怖いことだと思いました。

もしも孤独と疑心が膨れていったら
目に入るもの全てが恐怖の対象でしかなくなったり
なにかよからぬ方へ開き直るようになったり、
絶望を感じながら誰にも理解してもらえないと感じてしまったり
自分と違う考えを持つ対象を必要以上に敵と認識してしまったりするのではないか。

そしてできるなら、その気持ちを緩和させたいと思いました。

自分たちは同じ未曾有の境遇の中で生きている運命共同体であること。
当たり前に様々な考えが生まれることを理解し合うこと。

理解し合い、分断を緩和していく術として、
人と人の繋がりを認識する行為が非常に大切だと感じました。

地域に根ざす伝統的なお祭りを再興する志を持って始まった宵の市だからこそ、今年の8月7日はこの願いを持って伝える必要があると考えました。

昨年は出店0件(出店者無し)として開催致しましたが、

今年はコロナ対策のために様々な条件を盛り込んで、
主催者・出店者・演者・芸術作家・御賛同者、そして来場する方々全員で、
本当に多くの人が協力的にならないと成立しないお祭りを目指して開催いたしました。

そしてその多くの協力のもと、
縮小版とはいえ今年も例年のような多くの願いが集まる日を演出することができましたことをここにご報告し、
実行委員一同この場を借りて、この度の神明宵の市に関わって頂いたみなさまに改めて厚く御礼を申し上げます。

そして大切なものやことを伝え、開催への背中を押して頂いた所澤神明社様にも厚く御礼を申し上げます。

マスク着用義務・参道での滞留禁止・カトラリーの提供中止・ガードマンの配置など行いながら、ご来場頂く方々にご協力頂くことも前提に入っている私達の新型コロナ対策施策が万全だったか分かりません。
ただ、境内にいる方々は非常に協力的でした。
皆が皆の身を案じながら再会を喜び、空気で感じることの出来る近況を確かめ合っていたように思います。

新型コロナウイルスとの付き合い方に、はたして本当の正解はあるのか分かりません。
考えの違いはあっても理解し合いながら共存する方法はないのか、これからも模索していきます。

昨年以上にそれぞれの願いを胸に集まった今年の三日間が今後どのような意味を持つのか、地域の皆様と見届けながら無事に来年の八月七日を迎えられることを心より願っております。

この度も誠にありがとうございました。

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